生物的雑学

化学系の授業で、一酸化炭素中毒について興味深い話を聞いたので、今回はそれについて。
そもそも、一酸化炭素中毒とは、血液中のヘモグロビンが一酸化炭素と結合することで起こるそうです。ヘモグロビンとは、酸素の運搬係でして、酸素とだけ仲良くしてくれてれば良いのですが、人間にとっては危険な一酸化炭素も運搬してしまうとのこと。
そんな人間(哺乳類)に対し、軟体動物は酸素の運搬係にヘモシアニンというものを使っているそうで、これはヘモグロビンに比べると、一酸化炭素中毒との結合能力は20分の1だといわれているそうです。
つまり、軟体動物が一酸化炭素中毒にかかる危険は哺乳類よりずっと少ないのです。運搬効率に関してはヘモグロビンの方が優れているらしいのですが、こと一酸化炭素に対しては危険な設計であることに間違いないとのこと。
哺乳類が、どのような経緯を経て、ヘモグロビンに至ったのかはわかりませんが、研究テーマとしては面白のかもしれません。
ちなみに、ヘモシアニンの場合、血液は青色だそうです。